愛しき髪の詩
藤堂こゆ
黒髪
その
糸のようにか弱かった黒髪
ぷつりと一本千切れた
その
糸のような黒髪
を
指に絡めて
弄んで。
長い長い黒髪
それはそう広大な宇宙
真空は深遠な黒髪の束
つややかに
艶やかに
いつしか
。
ああ、君、
君の髪は
いつからそのようになったのか
細くか弱かった黒髪
落ちた一本を
指に絡めて
弄んで。
だったのに
今、
君の強い黒髪は
束になって
私に絡んで
弄んで
じゃれる君も
また、
愛らしい。
愛しき髪の詩 藤堂こゆ @Koyu_tomato
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