交差する想いと、形を変えていく関係

 友達との何気ない会話、進む道を選ぶときの迷い、心のどこかに引っかかる小さな違和感。
 大学生活の中で、彩乃と真奈はそれぞれのペースで自分を見つけようとしています。

 性格も考え方も違う二人ですが、一緒に過ごす時間の中で、互いに影響を受けながら関係が変化していきます。
 気がつけば、一緒に笑うことが当たり前になり、何かあれば無意識に支え合っている。
けれど、そんな関係もいつまでも同じ形ではいられません。

 進む道がはっきりしてくるほどに、距離が近づくこともあれば、少しずつずれていくこともある。
 それでも、どこかでつながっているという安心感があるからこそ、次の一歩を踏み出せるのかもしれません。

 時間とともに変わっていくもの、変わらないもの。
 彩乃と真奈の選択がどんな未来を描いていくのか、その先が気になる物語です。