第二話 スキル実験

 今日は、スキルの実験をする。昨日は疲れていて忘れていたが、魔石を使った武器を今日作ってみようと思う。バックを背負い探索者ギルドに行き、短剣を貸し出してもらいダンジョンに潜る。


 ダンジョンを進み五匹のスライムに先制攻撃を仕掛け運良く二匹倒す。


 死角からスライムが飛んできて攻撃を喰らうが、昨日より何故か攻撃が弱いと疑問を持ったが気にせず目の前のスライムに集中し攻撃してきたところを切り倒す。次は、こっちから攻撃を仕掛け、一匹を踏み潰し、もう一匹を蹴り上げ壁にぶつけて倒した。


 五個の魔石を集め鞘付きの刀になるように念じるが一向にならず、短剣になるように念じる。すると魔石は短剣になった。


 試しに振ってみたが、普通の短剣と変わらない。念の為持っておこう。


 ここで疑問が残る、何故魔石から刀にならなかったのか考えられる理由は一つある。


 魔石の魔素が少ない、これは、鞘付きの刀を作るために必要な魔素が足りていないから。


 魔素とは、魔石の中に入っているエネルギーで、そのエネルギーを使ってガスや

 電気を作り出しているそうだ。


 考えていてもしょうがないのでダンジョン奥に進んで行く。


 進んで行くとまるで腐ったアボカドのような顔をした緑色のモンスターが現れた。所謂ゴブリンと呼ばれるモンスターだ。ゴブリンの数は、一匹で棍棒を持っている。


 ゴブリンは、こっちを見るや否やこちらに走ってきて棍棒を大きく振り上げ叩きつける攻をしようとするが、その攻撃を避け今さっき魔石から作った短剣で喉を刺す。素早く短剣を引き抜きゴブリンが倒れたところを何度も短剣で刺す。次第にゴブリンは動かなくなり、魔石だけを残して死骸は消えていった。


 ここでゴブリンが出てくるということは二階層に近いということだ。ダンジョンでは、階層が存在し、下に行くに連れモンスターの強さが変わる。ちなみにここのダンジョンは、一番下のF級で階層は、十層までとなっている。最初に攻略するのにもってこいのダンジョンでもある。モンスターを狩りスキル実験をするためまた進む。


 1時間後


 ダンジョンの奥に進みゴブリンを十体狩った。この魔石で刀を作ってみようと思う。バックから魔石を十個出し魔石を地面に置く。そして、鞘付きの刀になように念を送る。すると魔石は刀になった。魔石の刀は、一般的な刀と特に変わっている所もない。やはり魔素が足りず刀は出来なかったのだろう。


 時間を確認するためスマホの時計を見ると午後七時三十二分ちょうどよくキリのいいところで終わったため帰る。


 ふと思ったがこの刀を売れば稼げるんじゃね?と思い、受付嬢に話す。


「すみませんこの刀売りたいんですけど」


「武器の売買に関することですね、かしこまりました少々お待ちください」


 刀を奥に持って行き待つこと五分…


「お待たせいたしました十万五千円になります。」


 じゅ…じゅじゅ…十万五千円…なんて価格だ!今日は、美味しいご飯が食べられる!!やったぁ!!


「お客様?大丈夫でしょうか?」


「あ…あぁ…大丈夫です。」


「口座へのお振込みでしょうかそれとも現金でのお渡しでしょうか。」


「現金で。」


 封筒で十万五千円を渡された。


「またのお越しをお待ちしております。」


 ギルドから出て近くの外食でご飯を済ませを家に帰えった。












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能力 武器生成 のダンジョン攻略 @B6A2C9

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