宇宙人というものは案外日常に潜み、隣人や友人として接しているかも知れない。そう思わせる短編でした。主人公の幼馴染のアキラは「ホシに帰る」と言う。訊ねると、「ケンタウルス座α星のあたり」、アキラはそっけなく自身が宇宙人である事を告白します。しかし、主人公もすんなり受け入れます。違和感を抱く事もなく、アキラはアキラだと。これがいいんですよね。日常は変わらない、でも彼は旅立つ。これはサイエンス・フィクションでありながらBLの要素もありそれでいて甘酸っぱい青春の一ページをそこに伺う事が出来ます。ステキな物語です。是非ご一読を。
学校からの帰り道、幼馴染のアキラは気軽に言った。「明日、ホシに帰るんだ」アキラは宇宙人であり、ケンタウルス座α星のあたりにあるという母星に帰るというのだ。その距離、実に4.4光年。帰る前に——離れる前に『僕』へのあふれる想いを口にするアキラ。その想いを聞いた『僕』は……。二人のやり取りが、笑えつつも愛おしい。こちらの作者様が、存分に本領発揮していらっしゃいます。ひとつの物語としても、作者様の作品たちの入り口としても、オススメの一作です。
アキラくんはαケンタウルス座に帰ると言う。それが、本当のことなのか、嘘かはわからない。アキラくんは、ただ、主人公が好きだと言う。その想いは、4光年先にいたって届くのです。それは、真実なのです。
友人のアキラが、αケンタウルス座に帰る。俗に言う、星帰りだ。……俗には言わない。初めて口にした。何でも、祖母が不治の病に罹ったらしいので帰らなければならないと言う。そこで、主人公はアキラから突拍子もない告白を受ける。4・4光年の片思い。通信が届くのも4年かかるのだそうだ。4年。オリンピックが開催した年に送信したら、向こうに着くのは次のオリンピックイヤーだ。それほどの距離ーー『遠く離れていると、愛もまた深まっていくの』と、小沢健二も言っていた。なんてロマンチックな、恋じゃないか。ご一読を。
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