MAR6LE

どこにでもいるOL、烏丸夜霧は灰色な日々に辟易しつつも変わらない毎日を送っていた。
そんな彼女のもとに旧友の少女、鶴見美弦が現れる。 白銀の髪に真紅の瞳、全身を真っ黒なドレスで包んだ彼女が抱えていたのは、死体の入った旅行鞄だった。
鶴見が語ったのは、十年間監禁されていたという衝撃の過去。そしてその犯人を殺してしまい、処理に困っているということだった。
あまりに現実味のない話に困惑した烏丸は彼女と距離を置こうとするも、放っておけば何をするか分からないと脅され、半ば強制的に死体の隠蔽に協力することになる。
烏丸は、突飛な行動を繰り返す鶴見に振り回されながらも、無邪気な彼女と接するうちに昔の距離感を取り戻していく。
そんなある日 烏丸は旅行鞄から一冊の日記帳を見つける。しかしそこには、恐ろしい真実が記されていた。