妊活したいエルフさんは現実世界で通い妻はじめました。

【ハイエルフとして行き遅れかかった私に、当たり前の幸福をくれてありがとう】

　女系社会で成り立つハイエルフの族長を祖母に持つヴィータは容姿端麗で魔術全般に長けており、将来を有望視されているが、あと3回《緑色の満月の日》が来て100歳の誕生日を迎えると一族の体質上、生殖機能を失ってしまう現実に直面する。
　生殖機能がなくなると羞恥心を喪失するばかりか、残り50年くらいしか生きられない。
　あわてて転移法陣を開き、異界＝《現実世界》で偶然出会ったのは、旅行系ジャンルで細々と動画配信をしながら、婚活での連敗記録を3ケタを超えて更新しつづける冴えない30代のサラリーマン、《八屋隆弘》。
　求める異性への理想像が正反対の2人が現実世界と異世界を行き来しつつ、次第に心を通わせ、愛をはぐくむ《異世界恋愛劇》。