機密ファイルNo.814　～「痛み」を知る二人の少年の監察記録～

2036年日本。
新型ウイルスによる未曾有の事態からひとまずの落ち着きを取り戻した日本に再び災難が襲う。
2024年8月14日18時半頃の日没とともに突如として始まった百鬼夜行によって東京都23区内全域から約1000万人の人々が姿を消した。
ある二人を除いて。
現時点で分かっている事は、
「東京都の23区内でのみ人が消失すること」「太陽が昇っている間は何も起こらないこと」
という事だけの非常に不可思議なものだった。
早急に東京都23区は立ち入りが禁止になりひとまずの終息を迎えた。
しかし、三年後の2027年同日23区外にて再び人間の消失が確認された。
ただし、三年前とは異なる点が一つ。
それは三年前の百鬼夜行から極秘に結成された特殊部隊の存在が初めて公のものとなった。
各メディアにてその姿が…続きを読む