概要
親友でいよう!あなたとわたしが死んだとしても、永遠に。
「万璃、あたしシーラカンスになるんだって」
高校二年の夏、万璃(マリ)は親友の碧(ミドリ)から《水棲変質症》に感染したと告白された。
《水棲変質症》。四肢や内臓がシーラカンスなどの魚に変質していく病気。
いつか全部わすれて、自分がかつて人間だったことさえ忘れてしまうかもしれないと怯える碧に、万璃はシーラカンスになっても毎日会いにいくと約束する。
「碧がシーラカンスになっても覚えていられるくらいの思い出を作ろうよ」
万璃にとって、碧は世界そのものだったから。
けれど、碧は病気の進行とともに、快活な少女から、少しずつ《シーラカンス》へと変わっていく。そして、それに耐えきれず二十歳の三月の夜、碧は入水自殺を測ってしまう。万璃はそれを必死に引き留めようとするが……。
万璃はシーラカ