破滅の王女は拳ではなく愛嬌で戦う

　現代の日本を生きる女子高生・田中彩子。彼女はある日、学校からの帰宅途中、何者かに刺され命を落としてしまう。次に目覚めときには、己が愛読していた異世界ファンタジー小説「Rose Wisard」の世界に転生していた！？　彼女が転生した人物はなんと物語の悪役「ヴィクトリア・アスタリスク」であった。ヴィクトリアはRose Wisardの主人公、ロゼ王女の王国を侵略するアスタリスク帝国の暴君王女であった。
　彩子は知っていた。極悪人のヴィクトリアが勧善懲悪により、処刑される結末を。破滅なんて、やぁぁぁぁぁ！！と思った彼女が取った行動はヴィクトリアの美貌を活かし、彼女の五人の異母兄たちをセコム化し守ってもらうことだった！？　どうなる彩子？いいや頑張れヴィクトリア！　いまここに破滅の王女による大革命（大袈裟）が始動！