概要
鬼は人間のこぶを取るものなのだ
鬼が変化したのは小学生の女の子。彼が狙っているのは友達の福耳で……お題で執筆!! 短編創作フェスの「薔薇色」のお題で書きました。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人間の負の感情は鬼にとっては蜜の味
この小説で醍醐味の一つが少女に擬態した鬼の心の葛藤が繊細に描かれている点です。友の存在がそれに大きく寄与し、鬼の心に大きな揺さぶりをかけるのです。
概説しますね。
鬼は人間の「心のこぶ」を食べて生きる存在。それは、嫉妬、怒り、孤独、後悔……人間たちが抱える負の感情は、鬼にとって甘い蜜のようなものであります。
今回人間に成りすました鬼・灯(あかり)が狙っているのは普通の「こぶ」ではなく、『薔薇色の福耳』というもっと特別なもの。
それは生の福耳で、直接口に入れるのが最も美味という垂涎の的。
それをもつ人間は極わずかでありながら、灯の友・東雲めいがそれを持っているのを見つけるのです。
し…続きを読む