第4話 献血
私はそのまま最初に入ってきた裏口へと戻り、なんとか怪しいビルから脱出することができたのだ。外に出て心臓の鼓動を強く感じる私にさらなる衝撃的事実が突きつけられる。私が出てきたビルの表口はなんと普通のクリニックの入り口があったのだ。そして、そこには堂々と献血募集中と赤く塗られたポスターが何枚も貼られていた。そして、そこには「若い人の血が足りておりません」という文言が強調されていたのだ。
一体あそこにいた老人や若者達がしていたことは何だったのだろうか。そして同じビルに入っていたクリニックとはどういう関係があったのだろうか。私は何やら見てはいけないものを見てしまったのかもしれない。
噂によると、若い人の血を高齢の人に輸血すると、その高齢の人の体内年齢は劇的に若くなり、心身とも若返るそうである。そのため、それをビジネスにしようと企む闇医者が後をたたないそうだ。そして、それは今では知らず知らず普通の病院でも行われているという噂もある。あなたが通うクリニックは大丈夫であろうか?
現代の吸血鬼たち Sugie Bunko @mintiti
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