第8話 息子の先生へのはんこう
うちのチンパンジー息子はね、知的なハンデがあるのです。
お産の時に臍帯が首に二重巻き巻き、そのせいで頭は出たけど肩から下が出ない。
酸欠でまっくろけだったそうです。(チアノーゼのことだよね。)
発達検査では4歳の課題はできるけど、5歳の課題は殆ど出来ないって感じです。
小学生から支援級で、担任の先生厳しくも愛❤️のある方でした。
親には怖かったので、みんなビビってました。
ハンカチ、鼻紙、手の爪、帽子のゴムは伸びてないか、鉛筆は全部毎日削って。
感謝ですよ。そのあとの担任に比べたら、、。
中学は学区に支援級が無かったので、学区外は行かなければなりません。
悩んだ挙句に少しチャラいなぁと思う担任だけど、そこに決めました。
小学生の時に一緒だったマー君がいたので、マー君優しいし頼りになるし。
(マー君三年でした)
それまで、人数が少なかったので30代の男性教諭だけ。息子の時は男女合わせて5人新入生が入りました。
なので、2担任、女性の中年の先生が配属されました。
そこから男性担任が元々講師だったのですが、部活をやらせてくれれば支援級でもいいと言ったらしくて。つまり、やる気無かったのね。
やる気無いなら、それでいい。
まあ、わかった事は、体罰、暴言の先生だったわけです。
授業はやらないで部活の準備をして、支援級の生徒にはDVDを見せる。
本来、中学生の教科書は配られますが、それが理解できる子なんていません。
支援級の勉強は担任がプリントを作るか、本人に合った問題集を親に買ってもらうんです。
他の親からもおかしい、授業してないって子供が話すんだけど?
うちも。
息子に聞くとテレビ見てると言う、、。あれ?
男性教諭はやる気無いってわかってきたので、女性教諭へ授業参観の時に皆んなで訴えました。
女性担任は、講師で意見を言っても無視されてますと。それでもその女性担任は頑張ってくださり、徐々に勉強する方へと進んで行きました。
しかーし!
二年生になり講師は転任。次の女性教諭は本物の先生だったけど、木で鼻を括ったような対応でした。
その頃から、子供達はおかしくなりました。
チンパンジー息子もイライラして家で暴言や物を壊すが始まり、他では息子さんが
「先生、包丁で刺してもいいですか?」とか「先生に殺される、、。」
なんてことが起こりました。
いくら、学年主任に話しても、教頭にはなしても、校長に直訴しても取り合ってくれません。
いいよ、その気ならさ。
証拠だよね、ぐうのねの出ないようなね。やるわよ。
私はまず、知り合いのツテを辿りまくり、ご主人が教育委員会の事務方と言うお母さんに合わせてもらいました。
「あの先生のお父さんと幼馴染が教育委員にいて、実は部活指導でクレームは入ってるけどそこで止まってる、校長もそれがあるから厳しく指導できない。」
なるほど、男性教諭の実家は会社を経営してて金持ちなのは知ってた、教師の給料で買える訳ないポルシェとか乗ってたのです。
パパが権力者だったのかーーあ!
正攻法で攻めても無理だわ、コラァ。
その日から、お仕置き棒やらグラウンドを走らせて自分は座って笑ってるや写メや動画に撮影しました。あと、突然にクラスの様子を見に行きました。
教頭はあれこれ言ってましたけど、親が学校へ出入りして何か問題あるんですか?
隠さ無ければならない事があるも考えていいですか?と言うと入れてくれました。
そこで、廊下に立たされて口にタオル突っ込んでる泣いてる、標的になってる男子生徒を見つけたので写メパチリ。
これだけあればいいよね。
写真にして、他のお母さんにも見せました。
こう言う時、どうしてなのか?知らないを決め込む親がいますね。
教員委員がふたり学校にやって来ました。
参加した親は三組だけ。
「私達は中立の立場ですので、発言は控えてさせていただきます。」
なんだって?教員委員さん?
私は話合い経過をメモしてますと、校長が言うのです。
「菜の花さん、お願いですからメモ取らないでもらえませんか?」
「記録を取るのは当たり前なら事です。嫌です。」
話し合いが始まり、最初はすまして座ってた教育委員さん。
写真を見ていただきました。顔色が変わります。苦虫を噛み潰したような顔。
校長先生、真っ青。
話し合いは済みました。
結果、男性教諭は依願退職されました。
でもね、ちゃんとパパが次の就職先を見つけてました。
私立の高校、そこで部活思い切り出来るらしい。
まっ、それは、それでよかったと思います。
先生だって合う合わないってありますからね。
息子は三年の時に学区に支援級が出来たので転校しました。
とてもやる気のある女性の先生が担任で不登校はなくなりました。
その後、男性教諭は複数の女生徒とやってはならないことをして退職になりました。
離婚もされました。
何故知ってるか?
奥さんは息子中学の先生だったのです。
奥さんはとてもいい先生でした。支援級にも教えに来てくださってましたけど、
息子も他の子も可愛がってもらいました。
私の息子の事は知ってたと思います。感謝してます。
わたしのはんこうき 菜の花のおしたし @kumi4920
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。わたしのはんこうきの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます