概要
勇者(我が子)の剣になるために、まずは親離れさせよう。
成長した勇者の武器としてモノに加工されることが決まった長命種さんが、自分のことを正しく使い潰してもらえるように、甘ったれな勇者の人格形成を進める話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!子育ての『光』を用いて『闇』を描く怪作
子育て・教育には善い面、悪い面があります。どういった方向性で、どういったことを学ばせるのか悩みながら子どもの成長を見守っていくのは、最も価値のある善い行いでしょう。
そして同時に、その行いは『洗脳』であり『理不尽』であり時には『暴力』にもなりえます。光と闇、どちらにも成りえるのが子育てではないでしょうか。
この小説の著者は、『光』も上手に突きながら『闇』を浮き彫りにしてくれます。その様に私は震える一方です。
主人公は自分自身をモノに加工して適切に使ってもらうために、勇者に情操教育を施そうとします。もうこの段階でみんな幸せになりそうになく、少なくとも勇者は絶望に浸ることが確定して…続きを読む