愛を知って、魔法を知って。落ちこぼれ魔女は「幸せ」を願う。

魔女でありながら攻撃魔法が使えないアリーシャは、家族から落ちこぼれのレッテルを貼られて冷遇されていた。
不出来なアリーシャを蔑む兄によって別の世界へ転移させられてしまうのだが、そこは魔法のない世界。魔王の侵略に脅かされる人々にとって、アリーシャが使える治癒魔法と防御魔法は希望そのもの。
アリーシャの力を認めて肯定してくれる王子ノアと関係を育みながら、アリーシャは「魔法とは何か」という問いに向き合っていく。


王道のシンデレラストーリーに魔法のエッセンスとアリーシャの優しさが随所に感じられる、安心安全なロマンスファンタジーです。

まずこちらのノア王子、スペックが素晴らしい。

・金髪美麗第三王子
・剣の腕前が一流
・硬派×初心×弟属性
・アリーシャを全力で肯定してくれる優男
・その時欲しい言葉をその場でくれる
・その他無限に湧き出るスパダリ要素etc.

はい、アリーシャの幸せは確定です。転移させてくれたお兄様に感謝を申し上げたいくらい完璧。自己肯定力が底を尽きていたところにこんな劇薬をぶつけられては、アリーシャも読者も身悶えてしまいます。ノアからの徹底的な肯定と信頼と愛情によってアリーシャが自己受容していく様子に、お湯が沸きそうなほど胸が温まります。
そして個性豊かな二人の兄王子たちも、ノアとアリーシャの関係を発展させる良い仕事をしてくれるのです。ここはぜひ本編を読んでいただきたい。ちなみに私はルカ王子が推し!


冷遇からの溺愛は王道中の王道ですが、あまりのご都合主義やストーリーのひずみがあると途端に冷めてしまいます。ですがご安心ください。アリーシャのひたむきさ、人を助けたいと思う心、誰かの幸せを願える優しさは、溺愛されるに相応しいヒロイン像です。あらゆる人々にとことん愛されてくれと思わずにはいられません。


落ちこぼれ魔女が救国の聖女と呼ばれ、王子に愛される。
アリーシャが紡ぐ「幸せの魔法」によって、ハッピーエンドは確約!
じれじれな恋愛模様とヒロインの成長を、ぜひお楽しみください!

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