不安でも、前を向くことを諦めない魔女の、「幸せの魔法」

「アリーシャの力は、素晴らしいものだ」

攻撃魔法が使えないせいで、『落ちこぼれ魔女』として家族から見放されたアリーシャは、全く知らない場所に転移させられた。

だがそんな彼女の前に、巨人によって重傷を負ったノア・フォン・モルガンが現れる。
彼女は治癒魔法を使って命を救い、防御魔法で魔物の攻撃から身を守った。

「魔法、と言ったな。まるで、おとぎ話に出てくる聖女のようだ」

そこはアリーシャがいた世界とは違う、別世界"アヴァロン"。
ノアは王子であり、聖女モルガン・ル・フェの末裔であった。

かつて聖女と謳われた彼女は、アーサーが聖剣を抜き魔王を倒したことで"不要な存在"と見なされ、ブリテンを追放された。
だがノアの時代に、魔王を名乗る何者かが突然現れる。アリーシャが"アヴァロン"へ来た時、ノアは魔王の手下を倒していたのだった。
魔法がない世界で、アリーシャは自身の魔法を見つめ直すことになる。

否定された過去を背負いながら、ノアたちの力になりたいと自信を取り戻していくアリーシャ。
普段は感情を表立って出さないのに、アリーシャのことになると独占欲や嫉妬を表すノア。
交流を重ね心を通わせる二人だが、魔王の手下は幸せを壊そうとする。

魔法とは、不思議を体現させるもの。そして体現させるのは、想い。
アリーシャが紡ぐ「幸せの魔法」は、どんな形をしているのか。

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