大魔術師の最期の願いは、まさかの「男子校への潜入」だった。
病床で語られた奇妙すぎる遺言を胸に、妹リコットは己の名を偽り、禁断の門をくぐる。
そこは、男しか通えない勇者養成学園――レンフィーマ・アカデミー。
女子が足を踏み入れれば、呪いが牙を剥くという伝統の牢獄。
名門校の門に刻まれた魔術は、嘘を見抜き、資格なき者を容赦なく処刑する。
命の保証もない中で、少女は「リガッタ・ゲダール」としてその門をくぐる。
震える指先、荒ぶる心臓。だが、止まる理由は、どこにもない。
笑えるはずの変装劇。
それを許さない狂気と哀しみが、この学園には確かに息づいている。
出会う者たちは皆、彼女の正体を知らない。
だがその中には、微笑の奥に鋭い刃を隠す者もいる。
そして、何も知らないまま巻き込まれていく、生徒たち。
これは、ひとりの妹が命懸けで「姉の願い」を叶えようとする物語。
大魔術士である姉が、死の際に、主人公である妹に頼み事をした
それは「男性の股間にぶら下がっている■■■■」を見てみたいという最悪な内容だった──という導入から始まる本作品は、笑っていいのか悲しめばいいのかわからない狭間のノリが非常に斬新だ
笑いに寄ったときは笑えるし、シリアスに寄ったときはハラハラするし、悲しみに寄ったときは切なくなる
感情の三つの軸を、まるでタイトロープダンサーのように行ったり来たりするものだから、どう感じればいいのかがまるでわからない
だが、その感覚は非常に新鮮で、他の作品では摂取できない栄養分に溢れている
そんな唯一無二の作品、是非一度体験してみてほしい
※アカウント利用停止措置を受けたため、本レビューは再投稿となります
レビューを書きたいのですが……内容が危ないぞう🐘なので、詳しくは書けません。
いや、面白いですよ。
病魔に侵された姉の最後の願いをかなえるために、妹は男装して、男子校に入る事になります。
姉ちゃん、死ぬ前にイケメンの🐘さん見たいんだって!
チェキ撮ってきてだってよ!
……本当に死にかけなのか? この姉……。
こんな感じで、全体的にコメディタッチですが、学園カーストのようなシステムと、あまりにも酷すぎる校則違反のペナルティ。
全てがギャグで笑いが止まりません。
友情関係とか、キャラクターとかしっかり書かれていますが、あまりにも🐘のインパクトが強すぎて、頭に入りません。
男子高生の🐘が見たい人におススメです……いや、オススメして良いのか?
主人公である妹が、寿命が迫る姉の願いを聞き届けるため、とある学園に潜入する異世界ファンタジー作品です。
主人公の姉は、奔放ながら数々の伝説を打ち立てた英雄とも呼べる人物です。
しかし、そんな彼女でも病には勝てず、あとは死を待つばかり。
最期の願いを口にした際も、それが何であれ妹は全力で叶えるつもりでした。
けれども、姉が口走ったのは、衝撃の願い。
寿命が間近の人間が頼む願いとは到底思えず、内容も内容だけに主人公は激昂します。
ですが、寿命を盾にした願いには逆らえず、主人公は渋々ながら目的を達成するためにとある学園へと潜入します。
勇者を育成するために設立した学園は、女人禁制、女人への呪い、女人への辱めなど、とにかく女性が立ち入るところではない恐ろしい場所。
主人公は性別を隠したまま、姉の願いを叶えられるのか。
ぜひ読んでみてください。
姉の最期の望みを叶えるために、ということで、割と真面目な話なのかな、
でも伏字が気になるけど・・・と思いながら読み始めると、いきなり1話から、
姉妹の会話がおかしな方向へ飛んで行きます。
大魔術師のお姉さん、痩せ衰えているけど、その割には元気で・・・
そしてリガッタは、女人禁制勇者創成学園に放り込まれるのですが、
不正入園に科される身の凍るような処罰に、先輩からの制裁。
困惑と恐怖の連鎖に、 リガッタのあげる「ひょーーーーー」「ぎぇ」といった奇声が止みません。
魔法を使った決闘を随所に挟みつつ、基本は、リガッタの奮闘をコミカルに描いた作品です。謎めいた先輩が、リガッタのミッション達成にどう絡んでくるのかも気がかり。
恐怖で青ざめたり、恥ずかしくて赤面するリガッタを、応援したいと思います!