次へ次へとページを繰らされる、とても優しい物語
- ★★★ Excellent!!!
※読み合い企画からのレビューです
主人公・ホタルが目を覚ますと、そこは草原の真っ只中だった
なんだかんだとホタルは宝飾師の弟子となり、アクセサリーの修理を生業とすることに──という導入から始まる本作品は、バトルもなければ悪人もいない、のんびりのどかで優しい物語だ
異世界転移と言えばのチート能力やざまぁ展開もなく、なんなら普通の人にはある魔力すらないホタルにできるのは、元の世界で趣味としていた宝飾の知識を活かしたアクセサリーの修理だけ
しかし、この世界にはアクセサリーを修理するという概念が存在しないため、ホタルは唯一無二の修理師として働くこととなる
本作品の魅力はと言えば、主人公のホタルを含む登場人物たちだろう
皆、基本的に善人ではあるのだが、決して良い人過ぎるわけでもなく、ホタルが頑張っているからこそ彼女を認め、力になりたいと思う人たちだ
ただただ親切な人ばかりではないところが、作者のバランス感覚の非凡なところだろう
その面白さに、レビュー者は十七万文字をあっと言う間に読まされてしまった
既に完結している作品であるため、一気読みできるのも良い点だ
休日にでもまとめ読みしてみてはいかがだろうか
きっと、あなたの心に温かいものを残していってくれるはずだ