太陽の昇る朝

毎日は繰り返しの連続です
生きることも繰り返しの連続です
インコが人間の言葉を覚えるのも、繰り返し何度も言葉に耳を澄ませるからです



その繰り返しの一つ一つが奇跡の連続なのだと、この作品を読んであらためて実感しました


私も、毎日に感謝しなくてはなりません
素晴らしい物語をありがとうございました

主人公の優花の家に、伯母から預けられたセキセイインコのぴーこ。
お世話をしていると、ぴーこは伯母から覚えた言葉を鳴きだして……。

優花は、ぴーこの言葉を通して、伯母が持つ日々の考えを知ります。小鳥を通して知る、身近な人の人生や考え方は、嘘偽りない純粋さでできていると感じました。

優花は、中学生に入ったばかりで悩みの多い時期。小鳥を通して、学ぶ人生の大切さに、読者自身も学ばされ、感動で胸が温かくなります。

優しさがいっぱいに込められた、愛情あふれる癒しの作品です。

素晴らしいんですよ。最近のこの作者さま。
そう言いたくなってしまう。

生命に向き合い。
少女の、つまずいてしまった日常を描き。
愛らしいセキセイインコの、ピーコ。
約五千文字のなかで、過不足なく、すとん、と終わる物語。

生命をあつかっていて、この感動的な読後感にするのは、並大抵のことではない。
だって五千文字しかないし。
下手に生命をテーマにすると、読者は、読了後、寒々しい気分になったりする。

この作者さまには、それがない。
根源に、生命を尊いと思う感謝の心と、慈しみの心が、しっかりとあるからである。
だから、生命をあつかっても、嫌味なく、五千文字で、感動作が生まれるのである。

きっ…続きを読む

物語を読んで、物語の良さを伝える事は他の人に任せましょう。

私がこのお話を通して最も推したいことがあります。

『セキセイインコの魅力』

作者が鳥飼いさんであることから、この作品ではセキセイインコの魅力を存分に描かれております。

・子供でもちゃんと勉強すれば育成出来る（難易度は低め）

・中雛くらいまでから飼えば人に懐きやすい

・人の言葉を覚える（とくにオス）

・場所を取らない

あと、描かれていませんが、糞が小さいのはわりと楽。文鳥なんかは身体が小さいのに糞はべっちょりしていて大きい。

注意すべきは、メガバクテリア保有個体がまあまあ多いと言うこと。他のインコとあまり一緒には飼え…続きを読む

いいインコの日らしいです。
多分インコ好きさんにとっては、毎日がいいインコの日だと思いますがね。

それはさておき。

読み終わったあとの深い頷きと、感動。
日はまた昇る、と言いますが、なんというか、お日様に感謝したくなるような、今日も頑張って生きている自分を褒めたくなるような、そんなお話でした。
インコを飼ったことはないのですが、とても頭の良い、愛嬌のある鳥であるというのがよくわかります。
優しく心にしみわたるお話、お勧めです！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（185文字）

ありがとうのはんたいはあたりまえ

日が暮れてまた朝が来るのはあたりまえ
でも朝を迎えられるかどうかはあたりまえではない
有り難い
有難う
毎日の感謝を教えてくれた伯母さんとピーコにもありがとう！