素晴らしいんですよ。最近のこの作者さま。
そう言いたくなってしまう。
生命に向き合い。
少女の、つまずいてしまった日常を描き。
愛らしいセキセイインコの、ピーコ。
約五千文字のなかで、過不足なく、すとん、と終わる物語。
生命をあつかっていて、この感動的な読後感にするのは、並大抵のことではない。
だって五千文字しかないし。
下手に生命をテーマにすると、読者は、読了後、寒々しい気分になったりする。
この作者さまには、それがない。
根源に、生命を尊いと思う感謝の心と、慈しみの心が、しっかりとあるからである。
だから、生命をあつかっても、嫌味なく、五千文字で、感動作が生まれるのである。
きっと、皆、好きなショートだと思う。
読みやすくて、素直に感動できるから。
私に同じような作品を書けと言われても、書けない。断言できる。
それほど、生命に向き合ってショートを書く、というのは、難しいのである。
つい堅苦しいレビューになってしまったが、このショートは、さっと読める読みやすいショートなので、オススメですよ!
物語を読んで、物語の良さを伝える事は他の人に任せましょう。
私がこのお話を通して最も推したいことがあります。
『セキセイインコの魅力』
作者が鳥飼いさんであることから、この作品ではセキセイインコの魅力を存分に描かれております。
・子供でもちゃんと勉強すれば育成出来る(難易度は低め)
・中雛くらいまでから飼えば人に懐きやすい
・人の言葉を覚える(とくにオス)
・場所を取らない
あと、描かれていませんが、糞が小さいのはわりと楽。文鳥なんかは身体が小さいのに糞はべっちょりしていて大きい。
注意すべきは、メガバクテリア保有個体がまあまあ多いと言うこと。他のインコとあまり一緒には飼えない。あと、身体が小さく飼育環境下での変化に弱いので、温度管理と食事の管理は徹底する必要があります。
しかし!
セキセイインコの魅力は何を言ってもそのアイデンティティにしてキャラクター、個性でしょう!この飼い易さにして、このコンパニオン振りには脱帽です。
さらに!!
匂いフェチの皆さんには、是非、雛のうちの背中の匂いを嗅いで欲しい!!あの日だまりのような匂いは最上級のパフューム!!
小説と関係無いだろう?いやいやいやいや、そんなことはありませんよ?
インコは小さく弱い個体と言っても過言ではありません。毎日、毎朝のチェックが欠かせません。毎日が真剣勝負です。
しかし、そうして毎日向き合うことで、セキセイインコとの関係を深めることが出来ます。
セキセイが朝
「オハヨ」
元気で挨拶してくれる。これもひとつのキセキなのです。