余焔の魔女

真っ白で閉じた世界で何かの実験の被検体として生きる、登録番号００９と０５０ことナインとフィフティ。

一緒に居たいと真っすぐなきんいろの瞳で見つめるフィフティを、生きている実験体の中でただ一人だけが知る「実験」の実態を理由に心を閉ざし、もう誰も特別にしないと誓ったナインはどうしてか突き放しきれなくて。

「ナインは、私が居たら、いや？」
「……そういうわけじゃない」

これはそんな少女たちの想いの行方から始まる、世界の終わりに己の「選択」を叩きつける魔女たちの物語。

人よ、止められない終わりを前にしたとき、お前は何を想い、何を為し、そして何を遺さんとする。

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全4章予定。現在は第1章【揺籠と雛】の完結である第10話まで毎日投稿する予定です。