概要
町内に噺家さんが誕生! と言っても「もどき」「なりきり」のね
今から三十年ほど前、町内で落語研究会を作って遊ぼうじゃないか、と考えた気のいい仲間達がいました。
町は大小の工場が立ち並ぶ、活気に満ちた工場の町で、経営者のおやじさんや、彼らがよく行く床屋さんや食堂の女将さんやらが中心となって、活動が始まりました。
皆は落語を演じるのは初めてのことで、学生時代に落研にいた私の夫が、皆のよいしょで担ぎ上げられて、稽古をすることになりました。
いざ始めてみると、馴染みの仲間であるにもかかわらず、照れてしまって中々言葉を発することもままなりません。
始めの勢いはどこへやら、で数年間は「研究会」という偉い名前のついた、只の飲み会で過ぎて行きました。
しかし、ある時からこれではいけない、と一念発起して稽古が始まりました。
そこまでには何年かかったことか、すっか
町は大小の工場が立ち並ぶ、活気に満ちた工場の町で、経営者のおやじさんや、彼らがよく行く床屋さんや食堂の女将さんやらが中心となって、活動が始まりました。
皆は落語を演じるのは初めてのことで、学生時代に落研にいた私の夫が、皆のよいしょで担ぎ上げられて、稽古をすることになりました。
いざ始めてみると、馴染みの仲間であるにもかかわらず、照れてしまって中々言葉を発することもままなりません。
始めの勢いはどこへやら、で数年間は「研究会」という偉い名前のついた、只の飲み会で過ぎて行きました。
しかし、ある時からこれではいけない、と一念発起して稽古が始まりました。
そこまでには何年かかったことか、すっか
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大の大人が噺家ごっこで大はしゃぎ!
本編は作者様の身の上噺をあることないこと織り交ぜて、面白可笑しく綴ったものとなっております。
大の大人が作った町の落語研究会。そこに集まる一風変わった町の人たち。それぞれの思いが、それぞれの笑いをもたらし、人に、町に、人生に、そしてこの小説を読んでる人たちに、小さな笑顔を咲かせて行きます。
なんつったって、ごっこですからね? そりゃあ素人も素人、噺家としても、作者自身小説家としても素人(私が言うな)なんですから、大爆笑とまではいかないかも知れません。
しかし良いじゃあないですか。
そこのああた。ええ、ああたですよ、ああた。最近笑ったのはいつですかい? むっつり怖い顔になってやしません…続きを読む - ★★★ Excellent!!!笑って笑って・・下町人情にホロリ! ローバの落語の始まりぃぃ👏
東京の東谷というところに、それはそれはキレイな姐さんがおりましてな。その妖艶な姉御は落語が大好きで・・町内の落語研究会(?)に入っちゃったんですよ!
でね、このお話は・・そんな町内の落語家たちを主役に・・奇想天外、ハチャメチャで展開していきましてな。でも、そんな中に、下町の人情がポロリ、いや、ホロリ!
笑って、笑って・・しんみり涙・・そんなとっても素敵なお話なんすよ。
てぇところで、いつもの町内の落語研究会に、金ちゃんがやってめぇりやしたぁ。
「よぉ、ちどりの姉御」
「何だい、金ちゃん」・・・続きは本文でぇぇぇ・・・