概要
ばあちゃんばあちゃんばあちゃあああん! これ! これなにこれえええ‼
カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて「読め」る少年だ。十歳のある日、その力でイトミミズの姿をしている〈族〉を見つけ保護する。ばあちゃんによると、その子は〈出世ミミズ族〉という〈族《うから》〉で、四年かけてミミズから蛇、竜、人と進化し〈竜の一族〉になるという。カイトはこの子にミズルチと名づけ育てることになり……。
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!おおきなおおきな、たからもの。
たったいま読了しました。
ぼうっとしています。
なんて、なんておおきなおはなしなんだろうって。
ある特別なちからを持つ少年と、ちいさな竜の物語。
おはなしの核であるそのかたちだけでももちろん、心が震えます。そうして手に取れば、作者さまが選ばれることばのひとつひとつがきらきらしていて、わたしは静かな夕焼けを眺めるようなきもちで、懐かしい誰かがうたってくれる子守唄を聴くような気持ちで、ずうっとカイトとミズルチの背を見つめ続けたのです。
見つめ続けて、でも、そのままでは許してくれませんでした。気がつけば、終盤でわたしの手は引かれていたのです。目を閉じて、もういちど開けば、たくさんの色が溢れる…続きを読む