概要
君なしでは翔べない、あなたなしでは生きられない――――
京貴族の茜子(あかねこ)は、幼い頃に罹患した熱病の後遺症で左目が化け物と化し、離れに幽閉されていた。一方姉の梓子(あづさこ)は、同じ病にかかり痣が残りながらも森羅万象を操る通力を身につけ、ついには京の鎮護を担う社の若君から求婚される。
己の境遇を嘆くしかない茜子の夢に、ある夜、社の山神が訪れ、茜子こそが吾が妻、番いだと告げた。茜子は現実から目を背けるように隻眼の山神・千颯(ちはや)との逢瀬を重ねるが、熱心な求愛に、いつしか本気で夢に溺れていく。しかし茜子にも縁談が持ち込まれて……。
「わたしを攫ってよ、この現実(うつつ)から」
※飽くまで平安時代「風」です。モデルにした場所が多々ありますが、実際の平安京や神社が舞台ではありません。
※和歌は作法も技法も文法も知らない素人作です。生温い目
己の境遇を嘆くしかない茜子の夢に、ある夜、社の山神が訪れ、茜子こそが吾が妻、番いだと告げた。茜子は現実から目を背けるように隻眼の山神・千颯(ちはや)との逢瀬を重ねるが、熱心な求愛に、いつしか本気で夢に溺れていく。しかし茜子にも縁談が持ち込まれて……。
「わたしを攫ってよ、この現実(うつつ)から」
※飽くまで平安時代「風」です。モデルにした場所が多々ありますが、実際の平安京や神社が舞台ではありません。
※和歌は作法も技法も文法も知らない素人作です。生温い目
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい古典文学と恋愛ファンタジーの融合
熱病により「ばけものの左目」と呼ばれるような姿に変わってしまった茜子。
一方、一つ年上の姉の梓子(大姫)は同じ熱病で胸に痣は残ったものの、通力を手に入れ評判になっている。
その大姫がある日、都の大社の若君から求婚されたという。
親にも虐げられている弟姫の茜子は、浮かれる両親と姉を見ながら我が身の不遇に虚しさを感じていた。
ある夜、大天狗の嫡男だという千颯という少年が茜子のもとを訪れ、「君と俺は番だ」と告げる。
二人は不思議な夢の出来事のような逢瀬を重ねてゆくのだが……
三年の逢瀬の中で少年から大人へと変じる千颯、比翼と呼ばれこの夢が現実であればと思う茜子の気持ちが切なく響きます。…続きを読む