「父」というものについて考えた過去作あれこれ①
いわゆる「エディプスの三角形」というのは、フロイトが発祥の発想、概念で、「オイディプス王」という、ギリシャ悲劇にある、母子相姦的な願望を、不可避的に男子はもつために、父親と対立、拮抗する…そういう緊張関係の謂い。という理解です。
「エディプスコンプレックス」も同じ文脈にある表現。 母子相姦はタブーなるがゆえに、餓鬼は葛藤する。父にアンビバレンツな葛藤を持つ。 殺したいほどに憎む、そういう風にはっきり書く人もいる。
が、個人の自我というものはふつう父との同一化を経て形成さっるのが常で、つまり自己形成は父親との葛藤というプロセス、反抗期があって、通過儀礼のようなそういう期間を経て、やっと一人前になるという…だから、マサイ族の場合はイニシエーションの儀式はライオン一頭を、自力で倒すことらしいが、ヒトの場合は、父親がそのライオンに当たるともいえる。
反抗期を経ていないと、?どうもどこかニンゲンが甘い、そういうケースは多々あって、「父親不在(アル依存?)」、⇒「アダルトチルドレン」とか?その代表例。
育児放棄とかの表現もある。 また、親が未熟な場合も、問題が起きやすいらしい。
そういう発想で、「グッドファーザー」という短編を書いたことあるが、これは、アダルトチルドレンで、アル依存で、問題を抱えた女性に、切れ者の女性精神科医が、自分が作った治療プログラムを適用するというハナシ。
疲れたので引用するだけにします。
https://kakuyomu.jp/works/16817139556239987081/episodes/16817139556240027795
掌編・『父』 夢美瑠瑠 @joeyasushi
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