作者が奏でる幾つもの物語が、やがて一つの結末へと連なって行きます。この物語はその一つの枝ですが、幹をなす本流への不可欠の流れとなっています。読み落としのなきよう。
ホラー、ミステリー、SFが多いですが、たまにコメディも書いております。 今は『廉井徳夫君を探しています』というモキュメンタリー風ホラーミステリーで、ナツガタリ…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(473文字)
お屋敷に生まれた少女は、ある日曾祖母からもらったお気に入りの赤い鞠を黒い影に取られてしまう。少女からはただ厳しく見える母は、動揺したように教会と寺に連絡を入れる。少女は大人になり、決意をもっ…続きを読む
ほつれほどけて流れだす、それは因果の赤い糸。人の意図など、願いなど、身を捧げたる者の悲願すら、もう知らぬとでも言いたげに、それはうねうね、新たな因果に固まりだして……。幼い頃からのおぞましい因…続きを読む
『櫻岾怪談』の系列ホラー作品。 じわじわと、『櫻岾怪談』の真相が暴かれていきます。 過干渉の母のもとで、不満を持って育った主人公、雪江。 しかし、母の過干渉には、それなりの理由があったので…続きを読む
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