3
「私たちの出会いは運命だよ。だから、どこかに正解がある。繰り返す中で終わりが来ない正解がきっとある」
運命とはどんなものを指す言葉だったのか、もう分からなくなってしまった。
「何度も繰り返す中で出会うことが必然となった今の私たちは本当に運命と呼べるのかな」
「呼べるよ」
彼女は頑なだ。でも私もこの考えを曲げられないのだから彼女とそう変わらない。関係が始まったことは間違いでなかったと、関係が終わったことは間違いではなかったと、私たちは互いにそう信じてそう思い込みたいだけなのだ。
「もう終わりにしよっか」
私のその言葉は届かないまま視界が歪む。私と彼女の必然がまた引き寄せられる。
嗚呼、またセカイが始まる。
Somnium 藍沢慧 @Aru_dokusyo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Somniumの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます