プライドが高い猫と飼い主のやり取りが楽しい

 ――猫はその一生のうちに一度だけ、人の言葉を話す。
 飼い猫のハイデルベルクは、飼い主のかのこに『お刺身が食べたい』だの『天窓を開けていってくれ』だの、あれこれ話しかける。
 『一生に一度』のはずが、なぜいつまでも喋ることができるのか疑問に思ったかのこは、ある日ハイデルベルクに話しかけ――
 
 ハイデルベルクとかのこのやり取りが微笑ましくて楽しい作品です。猫好きな方にも、そうでない方にもお薦めです。

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