古都サラゴサの修道院で出逢う、清廉で妖艶な怪異。自由も視覚も閉ざされた暗闇の中で、ダマスクローズの香りが甘い罠のように深く刻まれる。落語のオチみたいなセリフを言ってるけど、なんだか取り返しつかなくなってそうな予感がする。 読み終えた今、匂いを確認しに自分の心がスペインの古都へ旅立ちたくなっている。きっとサラゴサの異界が呼んでいるんだろうな。素敵な幻奇譚でした。
翳り深く薔薇の赤が織り成されて行きます。
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