概要
昭和初期、銀座のカフェー、鉱石の辻占
昭和初期。
雨に降られてたまたま入った銀座の「カフェー・シャトン」では、幼い少女が「鉱石(いし)の辻占(つじうら)」を売っていた。女給のうた子にせがまれて、辻占を買った佑(たすく)は――。
雨に降られてたまたま入った銀座の「カフェー・シャトン」では、幼い少女が「鉱石(いし)の辻占(つじうら)」を売っていた。女給のうた子にせがまれて、辻占を買った佑(たすく)は――。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!したたかな女の奥には、金魚の少女が――
いちばん印象に残ったのは、最後に佑が当たった石を自分のものにせず、うた子に渡すところでした。
それまでの流れでは、うた子はしたたかな女給に見えていたのに、あそこでこの話の見え方が少し変わった気がします。きちんと「待っているひと」だったのだと感じられて、じわっと来ました。
店の雰囲気もとても良かったです。
雨、色硝子、薄暗い灯り、女給たちの気配、辻占売りの少女の無表情さ。どれも胡散臭くて少し妖しいのに、作り物っぽいだけでは終わらず、ちゃんとその時代の湿り気や体温をひしひしと感じることができました。
とくに金魚石や琥珀糖の美しさが、そのままこの作品の空気を支えていたように思います。
最後に佑…続きを読む