〇〇エンド、なんて言葉で片付けようとしないで

ベルーナ伯爵領の魔術師マリウスは、特産品の酒の醸造や魔物の駆除など、多忙すぎる日々を送っていた。それにもかかわらず、周囲から虐げられるマリウス。

それはマリウスが自らの能力をひけらかしたためでもあったが、彼が反省して態度を改めても状況は良くならない。ついには、重傷を負わされて追放されてしまう。

あなたがもし、ハッピーエンドを求めているのならば、この物語はそうではない。
ただ、マリウスが散々な目に遭って終わりかと言えば、そういうことでもない。

世界は、〇〇エンド、という簡単なレッテルで片付くものではない。そんなことを思わせる作品です。

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