本作は、テーマパークを舞台にしたクリスマスの空気感と、軽妙な掛け合いが魅力のコメディ寄り青春作品だと感じました。冒頭から「ビッグボス」に怒られる主人公タテノくんの弱気さと、同期のあかねちゃんの可愛さがテンポよく提示されて、読んでいてすぐ作品世界に入れます。
日常パートの会話が小気味よく、恋の妬ましさや職場の空気の“あるある”を、やや誇張した独白で笑わせてくるのが上手いです。
そして「ダイブ」ことタイムスリップ。
「マエダ=ビッグボス」……もう、何か恋のようなものが始まる予感を感じます。「きっと可愛いんだろうな」と想像して、ドキドキしながら読み進めました。
また、タイムトラベルの謎や名前の食い違いなど、今後が気になる場面も。クリスマスの甘さも相まって、タテノくんとあかねちゃんの恋がどう転ぶのか、そして“過去のパーク”の真相と「マエダ」さんとの恋愛模様がどのように進むのか──とても気になります。
恋にこの二軸があるのが強いです!
読みやすく、会話の勢いでサクサクと読めます。
十年前のビッグボスと主人公が今後どのように関わり、そこに恋は発生するのか。
設定そのものが面白く、ラブコメとして相当気になる冒頭でした。
続きがめちゃくちゃ楽しみです。
本作の妙は、テーマパーク現場のドタバタ(オタク文化やSNSの騒がしさまで含めて)を笑いに変えつつ、タイムスリップが「言えなかった言葉」と「後悔」の輪郭を鮮やかに浮かび上がらせるところ。
主人公「僕」ことタテノ。小心者らしい内省とセルフツッコミで、テンポよくストーリーの大枠を作り、ジテーマパーク現場の“お仕事”もの×迷惑系・オタク文化を絡めた現代風コメディ×タイムスリップの中の後悔のドラマを接続した、笑いの中に切なさを差し込む構造。
映画・楽曲・恋愛ワードを引用、連想させるタイトル運用での章タイトルの遊びにも気づくと楽しい。作者のこだわりが見えます。
アニメのシナリオっぽい、軽快な読後感の良い作品です。
『ゾンビナイト〜ゾンビな僕はカオスなテーマパークで踊るだけ〜』待望の続編!
テーマパークで働くタテノくんはしょっちゅう失敗して叱られ、あかねちゃんへの恋心も伝えられない日々を送っていた。
そんなある日、タテノくんは突如十年前の世界に来てしまって⁉
『ゾンビナイト』を愛する人たちにとっては、あの個性豊かな面々が帰ってきて嬉しい限り! タテノくんの他、ビッグボスやハナさんたちも登場します。
もちろん『ゾンビナイト』未読の方にとっても、楽しいテーマパークの裏で起こる大騒ぎはとっても楽しく、読んでいると元気を分けてもらえます。
過去へ来てしまったタテノくんの行動は、一体何をもたらすのか。
更にカオスになった物語、ぜひお楽しみください!