どれをとっても言葉の選び方とリズムが良い…過去にあった夏の思い出が蘇りました。私がどれだけ思いのたけを熱くレビューで語ったとて、本編を読んだ方がグッとくると思われます…、一読あれ。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(191文字)
闇に立ち上がる大鳥居。表通りにまで溢れる屋台。噎せ返る香りと電飾の渦。鳴り物に彩られた山車だし。 美しくも躍動的な夏祭りの風景が、目の前に迫る。宵闇に漫ろ歩く二人は暫くぶりに顔を合わせた従兄妹同士。叙情的な物語は、とてもぎこちなくて優しい。 海外に拠点を持つ叔母の娘を、祖父母の家に帰省する間、みてやって欲しいと頼まれた主人公は、嘗て幼い頃の思い出を紐解きながら。 どの夏も皆、違うのだろう。けれども夏は又、巡る。くるくると廻る屋台のハンドスピナーの様に、目眩く夏の一コマを共有する。美しくも爽やかな、夏。
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