概要
魔王ルドリアがリーグ王国を滅ぼし、世界が恐怖に支配された三十年。
王家の生き残りだったラングディール・アウリッツは女神イークスに勇者として認められ、魔王を討った。
そしてリーグ王国を復活させ、その王に即位、世界には再び平和が取り戻された。
だが――その二年後。
再び世界に魔王が降臨する。
その名は魔王ラングディール。
世界が再び魔王の恐怖に怯える中、かつての勇者の仲間であり親友でもあるカイ・バルテスは、彼が魔王になった原因を突き止めるため、その原因を探るべく動き出し――。
「勇者とか魔王って都合のいい存在があるなら、何かルールがあるはずだ」
二十一世紀の知識を持つ彼にとっては、どんな伝承にもあるべき原因があると考えた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!硬質なハイファンタジーファンなら必ず唸る!
私がこちらの作品を最初に拝読させて頂いた時、非常に残念だと思ったのはタイトルでした(すいません)。何故、これをここに書く必要があるかと言えば、これだけの重厚で細部に渡り神経を注ぎ、リアルに表現されている物語が、あまりに、あまりに、勿体ないと思えたからです。それだけ、素晴らしい作品です。
勇者と魔王、この言葉を入れるだけでローファンな感覚を持ってしまうのは、異世界ファンタジーを長く読んで来た人間の間では、もはや不文律とさえ言われる単語です。
ですが、第一話から度肝を抜かれる事は間違いないでしょう。
ほんの10分くらい時間を頂き、拝読されて見るとその世界観に驚かれると思います。
まず、即座…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「勇者」とは、「魔王」とは一体何だ……?
魔王ルドリアを倒したメンバーの一人で大賢者のカイは、ルドリアが魔王になった理由を探るべく旅に出る。彼女に関する新たな事実を発見したのち、カイは大事な仲間で勇者のラングディールが統治する王国へと帰るが、彼を待っていたのは「魔王」となった親友の姿だった_________
なぜ勇者、ラングディールが魔王となったのか。そもそも「勇者」と「魔王」とはいったいなんなのか。
その意味にたどり着いたとき、物語はさらなる深みへと我々を誘う……
この物語はただの勧善懲悪物語ではない。「当たり前」を「当たり前」と片付けないのだ。我々は主人公とともに道筋を辿り、この世界の真実を知る。その時感じるのは驚嘆、感動…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真実が不都合な世界を知る、ヒロイックファンタジー。
主人公のカイには、前世らしき記憶がある。令和時代の日本の記憶だ。
そして彼は、魔法の才能と現代知識を使って“賢者”と称される程の名声を得るのだが……。
と、ここまでならそこいらにある、ありがちな物語。
【だけど本作はかなり様相が違う】
話としては、カイが世界を知る為の冒険譚ではあるが、そこにはいくつものトラップが仕掛けられている。ダンジョンの罠の事ではない。作者が読者に仕掛けるトラップだ。
読み進めていくと大抵の人は「ああ、これってこういう世界か」と、うっすら気付き始めると思う。
そしてその予想が当たり「やっぱりね!」と思った瞬間……想像をしていない方向から怒涛の情報量で思いっきりぶん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたは絶対に一気読みする。そして最初から読み返したくなる。
このレビューが目に入ったら、もう続きを読まずにさっさと本編を読んでほしい。こんな所でわざわざ解説しなくても、面白さは本編に詰まっているから。
現代日本で50年間生きてきた記憶を持つ主人公が、「勇者」と「魔王」がいる世界を旅する物語…だが、読み進めていけばすぐにそれだけの物語ではないと分かる。
私たちが普段「ああ、そういうジャンルね」と呑み込んでしまうありとあらゆるお約束にこの主人公は切り込み、そしてその裏に隠された真実を見つけ出していくのだ。
前世仕込みの冷静なロジカルシンキングと、懐に入れた相手のためなら世界すらひっくり返せる熱さを兼ね備えた主人公の旅を、気付けば手に汗握って応援した…続きを読む