王命で結婚した二人がゆっくりと信頼を築き上げていく温かい物語
- ★★★ Excellent!!!
主人公アリシアは王命により公爵であるシルヴェスターと結婚することになります。
それは王国内での政争に絡む思惑から成立した結婚。
決して愛があって始まった結婚生活では無い。だから、いきなり甘々展開になる訳では無いけれど、それでも、お互いがお互いを思いやり、ゆっくりと距離を詰めていく関係が素敵です。
また、妻側からの視点なので、決して深く描かれているわけでは無いけれど、背景として流れる政争からも目が離せません。内政ものとしてもきちんと描かれていることを感じます。
そして何よりこの作品で唸らされるのが、主人公が参加することになる宮廷での社交。お茶会やパーティーなど、友人となる人達との何気ない会話、シルヴェスターの政敵となる人達との緊張するやり取り。それらがまるで目の前で展開されているように丁寧に描かれています。
緊張をはらみながらも穏やかで優しい日々を送る主人公と、そんな彼女を見守る夫、二人の温かい関係を是非皆さんにも見てもらいたいです。