君に貰ったどんな感情も大切には違いなくて。

きらきらしためくるめく恋愛やまばゆい友情の話もいいけれど、ちょっと嘘くさい。
この『いみじくもひとごこち』つかせてくれる短編集（※第4話）に倣って言うなら、ウソくさい。
ここにおさめられた物語たちはもちろん青春の煌めきに溢れているけれど、恋愛や友情の美味しい部分だけでなく、しょっぱい部分や苦い部分まで取り繕わずにまるっと描写されています。
だからでしょうか。登場人物たちのリアルな感情に触れるごとに、それこそ恋をしているときのように胸がずくずくと疼きました。
ままならなさに打ち拉がれながらも精一杯恋をして生きている彼らに、是非会いに行ってみてください！