概要
その島に、秘された歴史などないはずだった
2020年代のとある年。民俗学者の准教授橘川は、教え子で助教の樋口と共に南洋の小島、ベルナパタ島へと赴く。樋口の専門分野であるオセアニア文化史のフィールドワークのはずだったが、そこは観光のために寄せ集められた様々な伝説や文物が混然一体とちりばめられた、いわば「南洋の秘境」という概念の二次創作のような場所だったのだ。
だが、その中でいつしか二人は、決してまがい物ではない何かがここに存在するという事実に気付いていく……
だが、その中でいつしか二人は、決してまがい物ではない何かがここに存在するという事実に気付いていく……
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!信仰ってなんでしょうね?
「南国の秘境の島」と聴いて、どんなものを想像するだろうか?
本作の島には、そのすべてがある。
もちろん南国島国の気候と産物。
ちょっと古めかしい感じの近代的設備。
民族衣装も、「いかにも」な感じ。
また、第二次世界大戦、日帝の爪痕なんてのも遺っている。
そして島の人々の来歴を今に伝える神話。
でも、それは【にせもの】だ。
そんな島を調査に来た民俗学者の観たものは……
【信仰には、人智を超えるものを解釈するための知恵の側面もある。】
そんな言葉がふと頭を過る短編。
そう、科学の進歩は信仰の余地を狭めたといえる。
が、いまだ現代科学をもってしても解釈しえないなにかに直面したとき、その島の…続きを読む