「南国の秘境の島」と聴いて、どんなものを想像するだろうか?
本作の島には、そのすべてがある。
もちろん南国島国の気候と産物。
ちょっと古めかしい感じの近代的設備。
民族衣装も、「いかにも」な感じ。
また、第二次世界大戦、日帝の爪痕なんてのも遺っている。
そして島の人々の来歴を今に伝える神話。
でも、それは【にせもの】だ。
そんな島を調査に来た民俗学者の観たものは……
【信仰には、人智を超えるものを解釈するための知恵の側面もある。】
そんな言葉がふと頭を過る短編。
そう、科学の進歩は信仰の余地を狭めたといえる。
が、いまだ現代科学をもってしても解釈しえないなにかに直面したとき、その島の住人が編み出したのは……
迫り来る、そして息詰まるような緊張感を読後に残す短編です。
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