概要
地下鉄が高架に出る目前のマンションの部屋で殺人を目撃した同級生がいた!
この4月に大手広告代理店に就職したばかりの内田玲子は、毎日残業で大手町から地下鉄の終電に何とか乗り込んで家に帰っているが、地下鉄が高架に出て大きく曲がって減速するため、最後尾の車輛がマンションの部屋を目の前にした一瞬だけ停止するのに気がついていた。
ある夜、やはり終電の最後尾に乗った玲子は、煌々と明かりの点いたマンションの部屋で、馬乗りになった男が若い女をナイフでめった刺しにする殺人現場を目撃した。
迷った末に警察に駆け込んで調べてもらったが、その部屋で殺人などなかったというのが答えだった。
仕事に疲れた果てたための幻覚かとも思った玲子だが、探偵推理小説の愛好家の引きこもりの元同級生に相談することにした。
ある夜、やはり終電の最後尾に乗った玲子は、煌々と明かりの点いたマンションの部屋で、馬乗りになった男が若い女をナイフでめった刺しにする殺人現場を目撃した。
迷った末に警察に駆け込んで調べてもらったが、その部屋で殺人などなかったというのが答えだった。
仕事に疲れた果てたための幻覚かとも思った玲子だが、探偵推理小説の愛好家の引きこもりの元同級生に相談することにした。