概要
どこにでもいる、ありふれたクソジジイ・伝吉は、密室の中で死体を目撃し、残る5人の中に殺人犯がいると睨む。彼らは虚実ない交ぜになった証言を繰り広げ、犯人を見つけ出そうとするのだが……。でっち上げられた証言の中に奇妙な事実が浮かび上がってくる。
果たして、6人の中に犯人は存在するのか。そして、それが判明したところでどうなるのか。何より、デスゲームの行方は?
ウソつきと詐欺師が織りなす、信用のおけない語り手だらけの密室ミステリーにして、6つのデスゲームが展開するオムニバスストーリー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!“あるある”を笑いに――そして人間の滑稽さこそ一番怖いと感じさせる🧠💀
ニャルさま先生の『デスゲームで本当にあった怖い話』は、デスゲームという重い題材を扱いながらも、軽妙な語り口とブラックユーモアで読ませる作品です 🎮💀
血みどろのサバイバルや極限の心理戦といった“お約束”をなぞるのではなく、「実際にそんな状況になったら、人はもっと情けなくて、もっと滑稽かもしれない」という視点から物語が描かれているのが印象的です 😨🎲
本作の魅力はまず、デスゲームというジャンルへの理解と愛情が感じられる点にあります 📚❤️
よくある展開を知っているからこそ、その裏をかくような展開や、参加者たちのリアル寄りな反応が、読者に「わかる」「そうなるよね」と苦笑いを誘います 😅🔪
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!飛び石と泥炭
あまりにも面白くて一気読みした。
登場人物各自の記憶はあやふやなうえに保身と欺瞞(ぎまん)に満ちていて、広大な湖を渡るのに飛び石を伝わねばならないようなもどかしさと知的軽快さを要求される。しかし、その行為自体が実に楽しい。時にはわざと踏み外し、水中に転落してから泳いで手近な飛び石にしがみつくのも一興。
本作最大の特徴の一つに、誰一人として自分の行為に罪悪感を抱いてない点にあるだろう。だからといって過去からは逃れられない。まるで、くすぶりながらもしつこく燃え盛る泥炭のように。粘りつく植物の残骸は、青い彼女の髪かもしれない。
衝撃の結末も含め、大いに堪能した。
必読本作。 - ★★★ Excellent!!!デスゲームの参加者は全員嘘吐き! 真実はどこにあるのか?
何者かによって集められた参加者たちが、強制的に殺し合わせられるデスゲームもの。本作も6人の男女が怪しげな部屋に集められ、部屋の外には既に殺された女の死体が……。
この中の誰が殺したのか疑心暗鬼になりつつも、状況を整理するために彼らは互いにデスゲームに巻き込まれた経緯を語るのだが、実はこの連中は全員皆大嘘吐きだった!
ただの下っ端だったくせにヤクザの組長を名乗る老人や、チンピラまがいの商売をしていながら優秀な弁護士を名乗る男など、どいつも平気で身分や経歴を偽る曲者揃い。そんな彼らの語る身の上話は、カエルのおもちゃを武器にして過去にデスゲームを生き残った話や、VRゲームの世界に取り込まれ殺さ…続きを読む