もはや、使い古されたとも云えるような様式美歳上の従姉妹との、淡くはかない想いの途切れ叶うだけが花ではないと知りつつその仕舞いは、いつも切なく胸を締め付けますその、秘めた思いを彼は硯に込めました何度も見てきた結末でもそこに向かう気持ちは、一人ひとり一つひとつが違うもの優しさがそのまま切なさの重さとなって心を砕くしかし、それは自分が確かに生きていたという証にほかならない
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(50文字)
大学に通う主人公は、従姉の結婚式で実家に帰ります。都会と違う静かなところで過ごす、退屈でもあり素朴な日常。そんな行動ひとつひとつに主人公の気持ちが表れていて、いつのまにか感情移入させられました。多くの方に読んでいただきたい名作です。
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