概要
永い永い時間、数多の希望をひたすら潰し続けた【誰か】が残す、最後の言葉
あらゆる時間軸のあらゆる世界、宇宙とつながっている空間『箱庭』。そこでは『絶望』という物を集積し、『奇蹟』を生成することが可能だった。その『奇蹟』に最後の希望を賭けて訪れる者には、ある試練が課せられる。それは、そこにいる男と戦って勝利すること。勝利すれば『奇蹟』を得る権利が与えられ、敗北すれば希望の逆、本人にとっての絶望が実現する。
――これは、その『箱庭』で戦い続けた、訪れる者の希望を斬り捨て続けた、名もなき者の顛末。
――これは、その『箱庭』で戦い続けた、訪れる者の希望を斬り捨て続けた、名もなき者の顛末。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!願いの代償を描く終末SF
『名もなき者たちから終幕のご挨拶を』は、全時空とつながる空間「箱庭」を舞台にした、硬質なSF終末譚やね。
そこでは、絶望を集めて「奇蹟」を生み出す仕組みが動いていて、最後の希望を賭けて訪れた者たちは、ひとりの男と戦うことになる。勝てば奇蹟へ手が届く。けれど、負ければ、その願いは絶望として反転する。そんな冷たいルールの中で、エクスと呼ばれる男は、挑戦者たちの願いと刃を交え続けるんよ。
ウチはこの作品の読み味、派手な戦闘の奥に、ずっと静かな痛みが流れているところにあると思うんよ。竜、少年、兵士、神話めいた存在たちが現れても、物語の芯は「誰が強いか」だけには留まらへん。むしろ、願いとは何か、希…続きを読む