概要
人間? いや俺は犬だし。てか異世界のどこにご主人様はいるのですか!
柴イヌのコテツは異世界へ転生した。犬の転生など聞いた事もないし、さらには人間の身体での転生だと言うのだから相応の理由があるに違いない。
コテツの前で困った顔をしている天使のおじさんが言うには、本当は犬ではなく犬を散歩させていた人間を転生させるはずだったらしい。ところが死んだのは犬だったそうで、人間の身体の転生体が余ってしまって困っているのだそうだ。
ならばやむ無しとばかりに天使のおじさんは、柴犬を言いくるめて転生させようと考えた。「君の主人をそのうち同じ異世界へ転生させてまた会わせてあげるから」という提案は、主人とはぐれた飼い犬にとっての殺し文句だ。
むろん柴犬のコテツには、人間の身体への転生がどうとかの話は分からない。しかし「ご主人様に会えるのならば何だってする」のが忠犬の本懐
コテツの前で困った顔をしている天使のおじさんが言うには、本当は犬ではなく犬を散歩させていた人間を転生させるはずだったらしい。ところが死んだのは犬だったそうで、人間の身体の転生体が余ってしまって困っているのだそうだ。
ならばやむ無しとばかりに天使のおじさんは、柴犬を言いくるめて転生させようと考えた。「君の主人をそのうち同じ異世界へ転生させてまた会わせてあげるから」という提案は、主人とはぐれた飼い犬にとっての殺し文句だ。
むろん柴犬のコテツには、人間の身体への転生がどうとかの話は分からない。しかし「ご主人様に会えるのならば何だってする」のが忠犬の本懐
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