概要
一つは人間。そしてもうひとつは獣人。
兄弟王のいさかいをきっかけに始まった百年戦争、その只中に生を受けた獣人、ラッシュ。
傭兵としてひたすら戦い続けてきた彼に突如として訪れた、親代わりだったギルド長の死、そして終戦。
自由という文字すら学んでいなかった彼の元に現れたのは、人間の子供だった。
ここから始まる、傭兵獣人のもうひとつの物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!毛並み、耳、鼻面、爪、尾――読んでいて「獣人がそこにいる」感覚です。
獣人を“かわいさ”や“異種恋愛の添え物”ではなく、戦争の道具として真正面から描き切った作品です。
毛並み、耳、鼻面、爪、尾――さらには臭いに至るまで、読んでいて「獣人がそこにいる」感覚です。
鎧が合わない、靴を履かない、人間の戦場に放り込まれたときに生じるズレに、説得力があります。
矢が刺さってもひるまない、といった描写も“強いから”で片付けず、身体性の延長として納得できるのがいいです。
戦闘もまた見どころで、武器より肉体が主武装。殴打、投擲、強引な突貫が多く、まさに獣人の戦い方です。
「強い獣人が無双する」だけでは終わらない苦さが、余韻を残します。 - ★★★ Excellent!!!女性読者にもおすすめ!(ハードなシーンを上回る『ハートフル』がある)
まだ物語の序盤にいる者ですが、現段階の感想を書かせてください。
まずは私の心の変化から。
・主人公がファンタジー小説の一般的な獣人と違う。最後まで読めるかな?
・物語の世界観に引き込まれ、自分もそこの住人かと思い始める。
・自己投影の余地まで感じ始める。
・主人公の獣人ラッシュと会ってみたくなる。(←今ここ)
ラッシュ、彼は私が知る『獣人』とは全く異なる存在です。
ですが全く違和感も忌避感も感じませんでした。
物語の構成、背景の描写、全てが私にマッチしたと言えばそれまでですが……。
読み手の期待を裏切り、それを上回る感動や衝動を与える作品こそ評価を得るもの。この作品から、そう教えられ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!主役の見せ方がうまいです
主役の獣人、ラッシュの魅せ方が良いです
日常的な場面と、戦いの場面での差が良いです
そして、そうなる理由をきちんと書いてくれています
場面
場面ごとにラッシュのキャラクターがうまく書き分けられています
ラッシュは日常的な場面では子供っぽい性格をしています
周りに振り回されたり、正直で感じたことを心のなかでつぶやいたり、スキのある獣人です
ところがラッシュは戦いになると戦士としての強さを見せます
迷わず行動するうえに戦いの知識があるのです
待ち伏せやワナを、瞬時かつ確実に対応します
子供っぽさと戦士としての側面が書かれている
これが場面での差です
理由
ラッシュのキャラクターは…続きを読む