概要
踊り続けて何処へゆくのか、赤い靴は何も教えてくれません。
魔法も科学も異能もぜーんぶ、美味しいトコロだけイイ感じに発展した、どこかの世界にて。
非業の死を遂げた少女は、禁術師の手によってこの世にふたたび生を受けた──
◆
「ろくでもない殺され方」でこの世を去り、その記憶を失いつつも現世に蘇った少女がいた。彼女の名前は夕月(ゆづき)。
そんな彼女に目をつけて、開発中の蘇生術式の実験体として利用した、非道なる禁術師がいた。彼女の通名は冒涜者(ブラスフェミア)。
彼女らを見守り、保護しつつも時折軽薄にからかってやる役割を命ぜられた男がいた。彼の自称は「オムレツ」。
彼女らの暮らす世界は特に優しくもなく厳しくもなく、ただ当たり前のように毎日死者を生み、それに纏わる喜劇や悲劇を生み、劇的に変わることもなく日々を繰り返す。
それ以上も以下もない。それだけで
非業の死を遂げた少女は、禁術師の手によってこの世にふたたび生を受けた──
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「ろくでもない殺され方」でこの世を去り、その記憶を失いつつも現世に蘇った少女がいた。彼女の名前は夕月(ゆづき)。
そんな彼女に目をつけて、開発中の蘇生術式の実験体として利用した、非道なる禁術師がいた。彼女の通名は冒涜者(ブラスフェミア)。
彼女らを見守り、保護しつつも時折軽薄にからかってやる役割を命ぜられた男がいた。彼の自称は「オムレツ」。
彼女らの暮らす世界は特に優しくもなく厳しくもなく、ただ当たり前のように毎日死者を生み、それに纏わる喜劇や悲劇を生み、劇的に変わることもなく日々を繰り返す。
それ以上も以下もない。それだけで
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは、人間の物語
ジム・トンプスン『おれの中の殺し屋』の末尾にこういう一節があります。
ねじれたキューでゲームを始め、あまりに多くを望んで、あまりにわずかしか得られず、よかれと思って、大きな悪を為す者たち。おれたち人間。(中略)おれたち、みんな。
おれたち、みんな。
このお話を読んでいて、この一節をどうしようもなく思い出しました。まさにこの通りのお話ではないか、と。
失ってしまった大切なものを取り戻そうと苦心惨憺した挙げ句、取り返しのつかない罪を犯し、骨の髄まで血にまみれ、もはや救われない怪物に成り果てて生きるしかない。それでもなお、どうしても手の届かないものに手を伸ばさずにはいられない。その大…続きを読む