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「やぁ、久しぶりだね。子蜘蛛達がどんな進化をしたのか気になるでしょ?ということで息子蜘蛛君から教えてあげよう!僕は優しいからね♪」
という事で再び現れるホワイボード、ただし、今回はゲストが居るらしい。
「なんだ?この茶番は」
「ちょうど良いから付き合ってよ。一応、君は魔物の祖であり、魔王様なんだしさ」
「まぁ、話を聞く位は良いだろう。ただし、魔王という呼び名は好きじゃない。人間種共が勝手に言っているだけだ」
「まぁ、そうだよねぇ。ただ、生み出した側として今回のような新種?ってどういう心境になるの?」
「半分は貴様の入知恵のせいだろう。私としては人間種に一方的に狩られ、種の絶滅が免れるのであれば問題ない。ただし、私の真似事をするあれらは私の管轄ではないし、一緒にされては困る」
「まあねぇ。あ、炬燵とみかんあるから適当に寛いでよ。気に入れば自分の空間で再現すれば良いし」
「……おい、これ等はこの星で見たことがないぞ?いったい何処からその知識を持ってきた」
「細かいことは気にしなーい。良いと思ったものは取り入れる。面白いものがあれば見る。ただ、それだけだよ。まぁ、この星の人間種にはまだ作れないだろうね。何処かから魂を盗んで来たりしない限りは、ね」
「……まさか貴様?」
「僕はしてないよ。ただ見てるだけだし話はついてる。向こうの存在に迷惑はかけれない。ただ……何か分かったら教えてね?」
「……分かった。全て方がついた後で良いなら教えよう」
「話が早くて助かるよ。と、いうわけで君も気になると思うんだ。今回の新種!」
「……仕方ない、付き合ってやる」
という事でホワイボードが回転し、邪神ちゃんと魔物の祖はホワイボードを見る。
ホワイボードの内容
名前:無し(息子/兄)
種族:魔物:セヘル・カエド・アンカーボート(新種/今、邪神ちゃんが決めた!人間種がどんな名称をつけるかは知~らない)
容姿:名前:無し(息子/兄)
種族:中央4つが赤い目外側4つが青目、鋭い牙(
備考:ふむ……魔法、毒、糸、物理攻撃のバランスタイプだな。ん?何故に私の思考がこの板に書かているんだ?今回はそういう趣向?……まあいい。しかし、確かに新種だが危惧する程の脅威ではないな。蜘蛛故の弱点を克服したわけではないし、生物故にいずれは死ぬ。この個体の子孫が同じ進化をするかは分からぬが、面白い個体である。というのは分かった。
名前:無し(娘/妹)
種族:魔物:エダーク・ラフーニ(新種)
容姿:赤い目、鋭い牙(鋏角)、前よりも太く鋭い赤い爪(足先)、全体的に黒地に薄い黄緑色の蔓が絡まってるような模様で体表の毛はなくなり、甲殻がはっきり見える。全長約80cm(足を広げた場合は230cm)、高さ40cmの蜘蛛の魔物
備考:ほう?こちらはパワーとスピードの物理タイプで、糸も粘着力と強度のみで毒は使わなくなったようだ。しかしこれは……外見上は問題ないが、胃というか消化器官というべきか?そこが魔力的力場により一種の空間魔法と呼ばれるのと同じ原理か?いや、少し重力も働いている感じだな。食べた物を圧縮して小さくし、強力な酸で溶かして栄養と魔力を取り込み循環させ力を維持……なるほど、これは危険だな。願わくば亡くなった時に機能が失われれば良いが、暴走すれば辺り一帯が消し飛ぶな。
「ね?やばいでしょ?まぁ、私としては息子君の方がやばいと思っているけどね」
「ほう?その心は?」
「能力的には確かに上の下とかそこら辺だよ?でも、思考とか行動が読めない時があるんだよね~」
「待て、中の下か中の中位ではないのか?」
「自分が生み出したものが可愛いのは分かるけど、別に君が生み出したものだけが魔物というわけではないんだよ?君の中の上って人間種達が幻想種とか言う魔物が入っているじゃないか。僕が言った範囲には幻想種は入ってないよ」
「差別はいけない。彼らも魔物だ」
「区分だよ。君が生み出した幻想種は他の魔物とは明らかに次元が違うし、その長ともなれば殆どが神の領域に入っているんだしさ?」
「しかし、私が生み出したもの以外にも神の領域に至る魔物は居るだろう?」
「下位の神程度ならね。君が生み出したものに限定すれば上位に至るものが居るじゃないか」
「あれは私の分霊、手足のように動く使いのようなものだ。流石に彼等を魔物に分類しようとは私も思わんよ」
「はいはい、そうですか。用は終わったから帰って良いよ」
「……まさか呼び出した用件がたったこれだけか?」
「うん、そだよ~♪」
「次は茶番には付き合わんぞ?」
「はいはい、じゃーね~」
アラクネお母さんと僕 双頭蛇 @soutouja
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