概要
今日も今日とて、彼らは夜の街を歩く。
今夜もコンビニの前には不良がたむろしている。彼らの中でも一際目立っているのが赤銅色の髪をもつ女だ。金銀、黒白、三毛に虎柄と、色とりどりの髪をした若者たちが駐車場に座り込み、思い思いに携帯をいじったり夜食を済ませているなかで、彼女だけが何もせず空を見上げ、ただ悠然と動く月を眺めていた。彼女が彼らの棟梁であると、その鋭い目つきと生まれながらにして左右に異なる色をもつ虹彩が告げている。薄闇で青と茶に光る彼女の瞳は、見るものを魅了し、または惑わせ、畏れを抱かせた――。
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