図書室の本から始まる、他愛ないと言えば他愛なく、でも誰にでも経験のある恋のときめき物語です。作者は、物語の一場面の切り取り方が抜群にお上手で、それは他作品にも顕著ですが、本作もしかり。それと、多くを語らないところがいいんです。あれ?というとこで終わるんです。続きを読みたくなるところで、「いつか、きっと」となるわけです。サクッと読んで、この味わい、感じてみてください。
あーーー ここで終わるのか。どうなる?どうなっちゃうの、この恋の行方は!?遠くから見ているだけだった、ちょっと気になる同級生と会話をしてしまった。今度はこっちから話しかけてみようかな。でも何て言えばいいんだろう。きっと誰もが経験したのではないでしょうか。そんな学生時代の甘酸っぱさがつめこまれたお話です。
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