船の描写が秀逸。それだけで作者の力量がすごいことが分かる

まず初めに、ドン・キホルテスのキャラがとてもいい味出していて、彼が毎度トラブルを持ってくるのだなと予想できて笑わせてもらいました。仲間に騎士道〇カと言われるだけはあるなと。
敵対者相手に名乗りだすところなど、彼の魅力が伝わるのと同時に周りの名前もすべて明かされる流れにつながっています。つまり、紹介とキャラ付けがうまくできており、とても物語運びが上手に思えます。

作者様の腕が輝くのは出航のシーン。正直、この頃の船の話はパイレーツオブカリビアンかアサシンクリードくらいでしか知らない自分ですらも容易に想像できる表現力。それと伴って、舟についての細かい説明を入れる手腕。

この作者様は、説明描写がとても上手い方なのだとわかりました。それってとても強力な武器だと思います。違和感なく世界観を説明できるのは、それだけ読者が入り込みやすいということなので。

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