概要
線なんて、どこにもないのに
夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!いったい何の「線」なのか。その意味を知った時、考えずにはいられなくなる
ある夕方の帰り道、ふたりの母と子が帰路についている。その足取りは対照的である。本作はこんな感じで始まるのですが、いったいなぜ、こうも対象的なのか。出だしから引き込まれます。
子どものほうは、何やら大人びているようで、無邪気な発言を繰り返します。死について、遊びについて。恐ろしいほどに自由に語ります。そしてその過程で、たびたび「線」について言及される。
「線」とはいったい、何の「線」なのか。
作品を通してその意味を知った時、読者はこの社会を成り立たせているものについて考えさせられます。
お勧めです。未読の方はぜひ手に取って、「線」とは何か、「線」により何が失われてしまったのか、色々…続きを読む