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概要
出会いを紡ぐ歌唄いと鳴らないリュートの、継ぎ目だらけの旅の物語
六本の弦がそろっていて、音だけがなかった。
「返品しろ。まだ間に合う」
旅人ナギが買ったリュートには、無愛想な精霊が住んでいた。
「相棒になった覚えはない」
「銅貨二十枚。とりあえず、回収するまでは付き合ってよ」
ナギの歌には不思議な力がある。水を割り、風を呼ぶ。その代わり、歌うたびに思い出がこぼれていく。何が消えるかは選べない。
「朝ご飯を忘れるくらいなら、安いものでしょう」
けろりと笑う彼女に、精霊ムジカは眉間にしわをよせ、ため息をつき、ときに力を貸す。
知らない歌があれば聴きたい。面白そうな道なら曲がりたい。困っている人がいれば、ちょっと放っておけない。彼女が忘れても、歌は残る。出会った人が口ずさみ、また別の土地へ運んでいく。
「返品しろ。まだ間に合う」
旅人ナギが買ったリュートには、無愛想な精霊が住んでいた。
「相棒になった覚えはない」
「銅貨二十枚。とりあえず、回収するまでは付き合ってよ」
ナギの歌には不思議な力がある。水を割り、風を呼ぶ。その代わり、歌うたびに思い出がこぼれていく。何が消えるかは選べない。
「朝ご飯を忘れるくらいなら、安いものでしょう」
けろりと笑う彼女に、精霊ムジカは眉間にしわをよせ、ため息をつき、ときに力を貸す。
知らない歌があれば聴きたい。面白そうな道なら曲がりたい。困っている人がいれば、ちょっと放っておけない。彼女が忘れても、歌は残る。出会った人が口ずさみ、また別の土地へ運んでいく。
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